Posted by admin | 2017年3月9日 at 12:00 AM | Permalink | No comments |

なぜ最近のスマホ/タブレットはスタイラスペンが選びづらいのでしょうか。それはディスプレイのタッチパネルの方式が昔とは違っているためです。昔のスマホは、銀行のATMなどでも用いられている「感圧式(抵抗膜方式)」のタッチパネルを採用していました。これはディスプレイの上に敷かれた感圧シートがタッチした圧力を検出するというもので、反応は決してよくないし、マルチタッチ(複数のタッチポイントを感知する仕組み)に対応しづらいため、最近のスマホ/タブレットではほとんど用いられていません。一方で、指先だけでなく爪の先などでも操作できるメリットがあります。つまり画面を傷付けないような先の丸まった棒状のものなら、どれでもだいたい同じように操作できます。最近のスマホ/タブレットが採用している「静電容量式」のタッチパネルは、静電気を感知する方式なので、感圧式に比べると軽く触れただけでも動きを感知できます。しかし静電気の変化を検出するために、プラスチックのスタイラスペンなどには全く反応しません。手袋をしたままスマホを操作できる「スマホ手袋」なども、導電性の高い繊維を手袋の先に縫い付けることで電気を通す仕組みを採用しています。つまり静電容量式のタッチパネルで使うスタイラスペンでは、手からペン先まで通電する仕組みが必要なのです。こうした事情から、静電容量式タッチパネル用のスタイラスペンにはゴム製のペン先を採用したモデルが多いのです。


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